2020-01-01から1年間の記事一覧

生命の選択

イタリアの宮沢賢治と言われているジャンニロダーリの世界の登場人物になりたい。海が好きな少女は強く願えば海の生き物になれるし、漫画の中のネズミだって現実の世界に出れる。そんな風に。 でもその気軽さは理性のタガを簡単に外すもので、きっとそんな世…

部屋の色彩

朝4時の紺に近い青から、4時半にかけて変わる、プールの底のような水色の空。それからもっと白くなっていって、朝。それまでの間、その間には鳥が鳴いている。どんな心情だったとしても心地よく感じられる短く高い声で。

子がつく人が好きだ。 石井桃子 石井好子武田百合子 津村記久子川上未映子 佐々木倫子 杉村春子 原田郁子西加奈子 瀬尾まいこ(?) などなど といいつつ漢字一文字でまとまっているのもかっこいい。 三好銀 目黒条 蒼井優 とか。 女でいることに固執している訳…

夏の匂い

夏の匂いがしますね。 自然光で読むよつばとが好きです。なんにも考えたくなくて安心したいときに読む漫画。 刺繍も進めています。 なんだかんだ毎日やっていると進むなあ コツコツ、が苦手だったけど、刺繍始めたらゆっくりやる楽しさを知れた気がする。 半…

瞬きのあいだ

朝眠くて目を瞑ったときほんのひと場面の夢を見て、それを無意識に日記に書いていた。その時の会話。 「ねえ、もし子供を産むのなら、好きは押し付けるんじゃなくて子供にとって響くものでないといけないね」「響くもの。そうだね。」

未来へ!

相米慎二「お引越し」を観る。 進めば進むほど映画の雰囲気が変わっていって驚き。非常に波のある映画だった。 主人公のレンコは思うだけじゃなくて本当に実行する、子供ながらの危うさがある。小さい頃から今まで、私たちはそう言う場面に出会った事がある…

タブレット

浴槽の中でタブレット状の入浴剤を持って溶けていくのを見るのが好き。自分の手の中で消えていくものってそうそうないと思うから。 しばらく浴槽から出してパチパチする音を耳元に寄せて聞いていたけど、そのうち音がしなくなって、なんだか悪いことをした気…

孤独だからこそ

SF作家シオドア・スタージョンの短編集「一角獣・多角獣」読了。 ・ビアンカの手 ・孤独の円盤 ・めぐりあい ・監房ともだち が特に好き。 孤独の円盤の序盤の海についての文章、 「さまざまなものがもつれあった飛沫。色彩に重なる色彩。単なる色彩ではなく…

小原古邨

小原古邨が好きです。 とっても有名な日本画家です。 特に動物が可愛くて可愛くて、先日遂に画集を頼みました。 踊る狐が有名 可愛い犬たち と思えば目を見張るほどの格好よさ まんまるとしたちょっと不機嫌そうなうさぎ ここから見れます。(左上の検索ボタ…

洗濯物の夢

洗濯をする夢を見た。 私は怯えつつ好奇心でドキドキしながらレースのついた繊細な下着だけ入れる。なぜなら洗濯機にはライオンみたいな凶暴な犬がいて、その犬がいる日には下着をぐちゃぐちゃにされてしまうかもしれないから。 なぜか周りに人だかりが出来…

バナナブレッドのプディング

大学生だった私が川上未映子の「すべて真夜中の恋人たち」を読んだ時、私は彼女の文章が苦手だと思った。遠回りに遠回りを重ねて、ふわふわしていて、本当に言いたいことがよく分からないと思ったから。それからSNSで何度も彼女の記事を目にしたけど、あの時…

雨が降り始めた。二階の部屋から窓を開ける。唐突に降ってきた雨に対して、好きだと思った。去年は梅雨の時期がとても短かったから、今年は長いと良い。雨がいつも好きな訳じゃないけど、特に部屋から見る雨が、雨音が好きなんだと思う。 日記を始めてみよう…