生命の選択

イタリアの宮沢賢治と言われているジャンニロダーリの世界の登場人物になりたい。海が好きな少女は強く願えば海の生き物になれるし、漫画の中のネズミだって現実の世界に出れる。そんな風に。

でもその気軽さは理性のタガを簡単に外すもので、きっとそんな世界がなくてよかったんだと思う。

どうして人は苦しまないと死ねないんだろうねと聞いた時、苦しくなかったら猫も人間も仮眠とるみたいな気軽さで死んじゃうだろうからねと言われた。

今だって私は鳥や雨になりたいけど、皆がそういう選択を簡単に出来るようになってしまえば、それは混沌の世界になってしまって上手く立ち行かなくなるだろう。
来世はなれるかな。

子がつく人が好きだ。

石井桃子  石井好子
武田百合子 津村記久子
川上未映子 佐々木倫子

杉村春子  原田郁子
西加奈子  瀬尾まいこ(?) などなど

 

といいつつ漢字一文字でまとまっているのもかっこいい。

三好銀 目黒条 蒼井優

とか。

女でいることに固執している訳ではないし、なんなら学生の時は性に縛られない名前で良かったと思っていた。女性に多い名前だけど男性にも出会ったこともあるので。

それでも時々出てくる繊細で情緒的部分が顔を出すと子がつく名前を愛らしく思う。恐らく、今の名前じゃなかったら◯◯子だったよ、と言われていたからかもしれない。それでも作品や翻訳、文学に出会うとき、魅力的に感じるのはなぜか子のつく人が多いのだった。

夏の匂い

夏の匂いがしますね。

 

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自然光で読むよつばとが好きです。なんにも考えたくなくて安心したいときに読む漫画。

 

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刺繍も進めています。

なんだかんだ毎日やっていると進むなあ

 

コツコツ、が苦手だったけど、刺繍始めたらゆっくりやる楽しさを知れた気がする。

 

半袖で過ごせるって幸せー

夏が好き!

 

 

瞬きのあいだ

朝眠くて目を瞑ったときほんのひと場面の夢を見て、それを無意識に日記に書いていた。その時の会話。

 

「ねえ、もし子供を産むのなら、好きは押し付けるんじゃなくて子供にとって響くものでないといけないね」
「響くもの。そうだね。」

未来へ!

相米慎二「お引越し」を観る。

進めば進むほど映画の雰囲気が変わっていって驚き。非常に波のある映画だった。

主人公のレンコは思うだけじゃなくて本当に実行する、子供ながらの危うさがある。小さい頃から今まで、私たちはそう言う場面に出会った事があるんじゃないだろうか。例えば、静かな教室でいきなり声を出したらどうなるかとか、料理包丁で指を刺したら、とか。やったらどうなるかな、の狭間にいる私たちに対して、レンコは本当に行動に移してしまう。それが家族に突風を巻き起こすことになる。

 

クライマックスで繰り返された「おめでとうございます、おめでとうございます!」が印象的。過去の私、おめでとう!もう大丈夫。だって未来へ向かっているから。そういうことなのかな。

鶴瓶扮する先生、いじめられっ子の女の子、良い。ダメダメな父親の中井貴一、最高。

突然始まる雨の演出、繰り返し出てくるオレンジジュース、下から見上げる洗濯物。とっても映画的だと思う。手放しで称賛!て訳ではないけど、なんだか印象に残って、後からじわじわと大好きになっていく不思議な映画なのでした。

 

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タブレット

浴槽の中でタブレット状の入浴剤を持って溶けていくのを見るのが好き。自分の手の中で消えていくものってそうそうないと思うから。

しばらく浴槽から出してパチパチする音を耳元に寄せて聞いていたけど、そのうち音がしなくなって、なんだか悪いことをした気分になって戻した。